シンプルなカラダづくりを考える

中医×探究思考÷畑で過ごす日々

【一食やめるか、人間やめるか!?】はじめての断食体験 2006-02-13

*自らの体験談です*

 

 

ヒポクラティック・サナトリウム  

断食保養所 体験レポート

 

施設名称の由来

「病気は食事療法と運動によって治療できる」ことを主張した

医聖ヒポクラティスの名に因んでいます

 

サナト(Sante)、リウム(rium)は

フランス語で「健康の館」という意味です

 

テレビなどでお馴染みの

医学博士・石原結實(いしはら・ゆうみ)先生が

静岡県伊東市に開設(1985年)された

ヒポクラティック・サナトリウムという保養所に行ってきました

 

2月13日~19日

6泊7日の体験になりました

 

夕方にチェックインし

一通りの説明があった後

部屋に入りました

 

当初の想像ではお医者さんが問診をして

健康状態や服用している薬などをチェックするものだと思っていましたが

 

受付のスタッフの方が

食事の時間や食堂の場所

お風呂場の場所

娯楽室や

多目的ルームなどの場所を説明するだけで

普通の宿とあまり変わりませんでした

 

唯一違うのは

断食することは自分の意志でやる

というような内容の書類にサインすることぐらい・・・

 

夕食に人参ジュースを3杯いただき

早速断食生活が始まりました!

 

滞在中は

「断食期間」と「補食期間」にわけて過ごします

 

滞在中はスケジュールが若干変わりますが

ほとんど人参ジュースで過ごすといっても過言ではありません

 

「断食期間」(1日~5日目)

 8:00 人参ジュース3杯

10:00 お味噌汁(具なし)

12:00 人参ジュース3杯

17:45 人参ジュース3杯

 

 

「補食期間①」(6日目)

 8:00 人参ジュース1杯

10:00 玄米重湯

17:00 玄米重湯

 

 

「補食期間②」((7日目)

 8:00 人参ジュース1杯

10:00 お粥さん

 

 

ジュースと一緒に自由に食べられるのが

梅干(苦手)・カットレモン(苦手)です(笑)

 

その他部屋には

生姜湯、お茶、黒砂糖、無農薬紅茶が常備されていて

自由に飲用できます

 

また

断食中であっても

黒砂糖飴はなめても良いとのことでした

(売店にて購入可)

 

石原先生は

難病の食事療法で世界的に有名なスイスのベンナー病院や

長寿地域のコーカサス地方グルジア共和国)などで自然療法を研究し

漢方薬の知識と合わせて独自の食事療法を提唱している方です

 

万病の原因は「体の冷え」と「血の汚れ」であることを喝破している石原先生のもとには、難病をかかえた多数の人々や体調管理を目的にしている方々が静養に訪れています

 

こちらでお会いするお客さんのほとんどが全国各地からのリピーターの方(75%)です

 

大抵1年に1~2回という割合で

1週間~10日間ほど滞在されているようです

 

滞在中の空き時間は各々自由時間になります

 

ほとんどの方が昼間は散策に出かけています

 

慣れた方は、10キロほど歩いて帰ってきます

 

私も年配の方に連れられて

毎日のように早朝・昼と歩き続けました

 

澄んだ空気と晴天に恵まれてか

皆さん本当に元気です!

 

滞在中に出会った方々にお話をお聞きすると

「3日目から下痢が止まらない」

「汗やおしっこがすごく臭い」

口内炎ができた」

「寝汗がひどいのか、朝目がさめると部屋が臭い」

などと体験談を語ってくれました

 

私の場合は

1~2日目まで空腹感がひどく

3日目には舌苔が増え

ねっとりとしていました

 

そしてこの3日目に

宿便がついに出始めました!

 

それ以降は

特に空腹感もなく

体も軽く感じ始めました

玄米重湯

お粥さんをいただく際には

すべての五感が研ぎ澄まされているような気がしました

 

食べ物の香り

食感・味などが舌を伝って

細かく脳へ伝達されていることを感じました

 

おいしかったです!

 

ごちそうさまでした!

 

具なしの味噌汁がとても本当に美味しかったー!

 

 

体重は毎日計っていました

最初68kgあったのですが

最後には64.5kgまで減っていました

 

最終日には

石原先生の講義が2時間ほどありました

 

「一食やめるか、人間やめるか」

などの冗談もまじえながら

楽しい講義内容でした

 

要約しますと

「今日ほど飽食の時代はなく

過食に対する処理能力に欠けている現代人は

糖尿病、癌、アトピーといったさまざまな病気に悩まされるようになってきた

食物の過剰摂取が排泄を抑えてしまい

血液の循環を悪くし、自然治癒力を低下させているのが原因である」

ということです

 

こちらに戻ってきてからも

自分なりに食事を制限して日々過ごしています

 

1.朝食はとらない

2.昼飯は蕎麦をいただく

3.間食はとらない

4.夕飯はある程度自由

 

結果

体重は減り続け

現在は61kgほどです

 

痩せるだけではいけないと思いますので

今後は筋力をつけようと考えています

 

以前は一生懸命一日何回も食べていました

 

生活習慣を少し変えるだけでも

体質改善は可能です

 

よく噛み

ゆっくりいただき

食べ物に感謝する・・・

 

といった当たり前のことを

続けることが大切なんですね

 

毎日の暮らしに向き合うこと

改めて認識させられる毎日です

 

大変貴重な体験となりました