中医養生や気功を学ぶ健康講座
または健康のご相談をお受けするときなど
常に問いかけるテーマがあります
それは
「健康とはどんな状態のこと?」
なんてことないように思えることかもしれませんが
体質改善などを目的に養生法を考えるときには
絶対に必要な通り道になります
そんな身心の捉え方について
わかりやすく書かれている本に出会いました
龍村仁さんの「地球をつつむ風のように」より
興味深い部分を引用します
健康や養生を考えるときに
これでよしって思える心身状態とはどんな感じなのか
以下にわかりやすく記されています
◆引用はじめ◆
人間の生命はガイアの大きな生命の一部分として生かされており
その身体は太陽が与えてくれるエネルギーの通り道だというわけだ
だから
「器」としての身体を通りのよい「器」に仕上げていくことが
人間としての責務であり教育の原点だ
という考え方だ
この考え方の根底には
人間のあるべき知性は頭脳に偏重されるべきものではなく
全身体的なものであるという思想がある
頭脳に情報を詰め込むのが教育なのではなく
逆にできるだけ通りのよい
感受性にすぐれた鋭敏で柔軟な身体を育てることが教育だ
という考え方だ
身体は心の「器」であり魂の「器」だ
入ってくるものの大きさや種類
形に合わせて自在に変化できる柔軟な「器」
その「器」の内側には
どんな些細なことにも敏感に反応できるセンサーが無限に開発されていく
そんな「器」づくりこそ
成長期の子供たちに与えるべき教育なのだと思う
繊細で柔軟で空っぽの「器」をつくるとは
好奇心にあふれる人間になる、ということ
生命力にあふれた人間といってもよい
そんな「器」は
自分が本気で面白いっ!と思えることに出会ったときの集中力が人一倍すぐれている
◆引用終わり◆
身体は心の器であるという表現がいい感じに響いています
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そもそも
健康という言葉の語源は
中国の古典『易経』に記載されている「健体康心」です
丈夫な身体と安らかな心をもっているということ
どんな症状・病であれ
引き起こされる原因の50%は心の問題ともいわれています
自力・他力を問わず
風通しの良い状態にしておくことがキーワードになりますね
最後までお読みいただきありがとうございました