勇気とはなんだろうか。
勇気にはいろいろある。
困難な問題に直面したときに、
逃げずに立ち向かう勇気。
中傷されても、
ひるむことなく人前に出ていく勇気。
いじめられている子を守ってやる勇気。
何かを始める勇気。
何かをやめる勇気。
アフリカの奥地の村。
少年がある年齢になると、
独りでライオンを見つけて立ち向かい、
槍で倒さなければならない。
ライオンを殺せば、一人前の若者として認められ、
栄誉ある兵士になることができる・・・。
さて、
ライオンを倒しにでかけ、
ついに出遭ったとき、、、
傷を負い、立つこともできないライオンの目が少年に語りかける・・・。
「おまえには、二つの道がある。
わしを殺せば、
りっぱな男になったと言われるだろう。
それは、本当の名誉なのか。
もうひとつの道は、殺さないことだ。
そうすれば、
おまえは本当に気高い心を持った人間になれる。
だが、そのときは、仲間外れにされるだろう。
どちらの道を選ぶか、
それはおまえが考えることだ。
夜が明けるまでには時間がある。」
(ヤクーバとライオン)
生きる者の命を守る尊さ。
その、人間が絶対的に持っているものを表現することの難しさよ。
大人(社会)の厳しさを教える儀式のはずが、
反対に、子供のほうが遥かに優れていることを教えてくれている。