【気の語源について】
「自然の気」と「人間の気」に分けて捉えると理解しやすい
※東洋医学を知っていますか?三浦於菟著より
とてもわかりやすく説明されています
1)自然の気
「气」と「米」に分かれる
气の甲骨文字は「乞」であり
乞い求める・及び至る・ついに終えるなどの意味
古代人は
雲・風・雨をたよりに
豊作を願った
願いが届いて(至って)
ついに終息を迎えるということ
季節の変化をもたらす風を
生命エネルギーの象徴として特に信仰した
2)人間(生命)の気
古くは「旣」とも書かれていた
食べ物の盛られた器の前に満腹の人が座っている様子
本来は満たされる、満足する、終了するなどの状態を意味する
「既に」の意味はここからの派生
「旣」は食事によって体も心も満ち足りた状態を表す
3)音韻よりみた語源
つまる・いっぱいにこもる・みたす・・・などが気の語源と考えられる。
人在気中 気在人中
気がわかれば
すべてがわかる
気の存在意義を考えることは大切です
中医基礎理論の教科書には
以下の言葉が載っています
・難経 「気者、人之根本也。」
・医門 「気聚則形成、気散則形亡」
・類経 「人之有生、全頼此気」
それぞれ非常に的を得た言葉だと思います
私達のカラダに備わっている「気」をどう扱うのか
古代から伝わる言葉には大きなヒントがあるように感じます